YouTubeの登録者100人。実はここが、YouTube全体で上位25〜30%といわれる、最初にして最大の壁です。1年続けても届かず、そのままチャンネルを閉じる人が山ほどいます。

この壁を、今回AIに運営を任せる形で23日で越えました。企画も、投稿も、分析も、改善も、全部AIまかせ。私は毎日数字を眺めるだけで、正直、何が投稿されているのかもチェックしていません。

なぜ登録者100人の壁は、こんなにきついのか

「100人くらい、すぐでしょう」とよく言われます。でも実際に運営してみると、この最初の3桁が、YouTubeで最初に立ちはだかる最も高い壁です。登録者100人を超えられるのは、YouTube全体では上位25〜30%程度しかいないといわれています。1年続けても100人に届かず、動画を非公開にしてチャンネルを閉じる人が山ほどいます。

最初の100人を獲得するのは非常に難易度が高く、開設からおよそ3〜4ヶ月かかるのが一般的だといわれています。動画をただ投稿するだけでは、誰にも見つけてもらえないからです。100人未満のチャンネルは、YouTubeのおすすめ枠にほとんど乗りません。反応を集めるための視聴者が最初から少なく、「良い動画かどうか」を判定してもらう試合すら組んでもらえない状態です。投稿しても再生数がゼロのまま、というのは駆け出しチャンネルでは珍しい光景ではありません。

この壁をすぐに越えられるのは、限られた人だけです。

  • もともと他のSNSで有名で、最初から数百人を連れてこられる人
  • すでにバズって検索が集中しているジャンルに、うまく乗れる人
  • 迷惑系や際どい系など、数字だけなら誰でも伸びる領域を攻める人

ここに当てはまらない普通のアカウントが、まっとうなジャンルで100人を越えるのは、想像よりずっと重い作業です。しかもYouTubeは、SNSの中で一本あたりの制作コストが飛び抜けて高いメディアです。企画を出し、台本を書き、撮影して、編集して、投稿文とタイトルを作り、投稿後に数字を見て、次の企画に反映する。これを1本ごとに毎回繰り返します。3〜4ヶ月の間ずっと続けられる人だけが、ようやくスタートラインに立てるということです。

YouTubeで最も難しいのは、地道に続けることでした

伸ばすためのテクニックは、調べればいくらでも出てきます。それでも多くの人が越えられないのは、やり方を知らないからではありません。YouTubeで一番の敵は、アルゴリズムではなく、動画を作り続ける人間の側でした。

たとえば、平日は本業を持っている整体院のオーナーがショート動画を始めたとします。最初の1週間は勢いで毎日投稿できる。2週目にネタが尽きて、投稿の間隔が空きはじめる。3週目には「今日はもういいや」が2日続き、4週目にはチャンネル自体を開かなくなる。センスが足りなかったわけではなく、日々の仕事や体調の波に、動画作成の重さが単純に負けただけです。

才能があっても、最後は続けられるかどうかで結果が決まります。どんなに良い企画でも、投稿されなければ誰の目にも触れません。ほとんどの人は、成果が出はじめる手前で、続けられずに脱落します。私も、そのうちの一人でした。

過去に2回、YouTubeで挫折した理由

私は過去に2回もYouTubeに挑戦したことがあります。そのどちらも、人物が表に出ない非属人系のチャンネルでした。結論から書くと、どちらも数ヶ月で止まりました。止まった本当の理由は、先が見えなかったからです。一本ごとの制作労力は重いのに、続けても数字は動かず、努力が実る実感がまったく得られませんでした。

止まっていくときの体感は、いつもよく似ています。最初はネタ出しから編集まで、ショートで2時間、20分の動画になると1本に10時間かけて丁寧に作ります。数本出しても再生数が伸びず、それでも「そのうち伸びる」と自分に言い聞かせて続けます。ところがある時点で、いきなり更新意欲が消えます。たまに思い出してはチャンネルを開くけれど、無力感で結局そのまま閉じる。それが繰り返されて、いつのまにか止まっていました。

挫折した本当の理由は、毎日続けるための仕組みがなかったことでした。私自身が、いちばんのボトルネックでした。3回目に挑戦するなら、そこを人の気合いに頼らない形にしないと、また同じところで止まる。今回の運営設計は、その反省から始まっています。

23日で登録者105人を突破した結果

実際に運用した結果を先に置きます。AIに任せた運営で、23日目にチャンネル登録者が105人に達しました。表にすると、こういう内訳です。

項目内容
運用期間23日
チャンネル登録者数105人
人間がやったことAIの設計・方針決定・数字の確認
AIがやったこと企画・台本・投稿・分析・改善
人間の作業量最初の設計以外はほぼゼロ

数字だけ見ると、たった105人で、たいしたことないように見えますが、大事なのは人数そのものではなく、その105人を、人間がほぼ何もせず積み上げたという点です。私は今も、毎回の動画を全部は確認していません。それでもAIは方針に沿って、企画を出し、投稿し、数字を見て、分析する、というループを毎日繰り返しています。

AIで運用したYouTubeチャンネルのアナリティクス画面。チャンネル登録者が105人に達している
実際のYouTube Studioの画面。チャンネル登録者は105人(AIに運営を任せて23日目の時点)。

こちらが、実際にAIで運用しているチャンネルです。

AIに任せたYouTube運営の全体像

今回の運営は、「自分がYouTubeをがんばる」という発想から降りるところから始めました。YouTubeを、自分でやる作業ではなく、AIチームに任せる仕事に組み替えました。

私のAIチームには、マーケティング全体を統括するCMOのAIがいます。その下に動画作成AIを置き、YouTubeチャンネルの運営を一つの部門として持たせました。CMOが方針を決め、動画作成AIが企画から投稿、分析、改善までを担当する。人間の私は、その部門の外にいて、月次の方針変更と、毎日の数字を眺めるだけです。

実際にAIへ渡した作業は、次の通りです。

  • 動画のネタ出し
  • タイトル案と台本の作成
  • 投稿文とハッシュタグの用意
  • 投稿後の再生・維持率・登録数の確認と、伸びた動画の分析
  • 次に試す企画とタイトルの提案

いっぽう私が担ったのは、作業ではなく設計です。

  • 扱うジャンルとトーンを絞る
  • やってはいけない表現(NG)のガードレールを引く
  • 毎日、数字だけをざっと見る
  • 方向性がズレたときだけ、方針を書き換える

人間が毎日がんばるのではなく、AIが毎日改善する状態を先に作る。それが今回の運営設計のいちばん大きな違いです。

AIでYouTube運営を自動化する手順

ここからは、自分のチャンネルに置き換えて再現できるように、実際にやった手順を5つに分けて説明します。特別なツールの話ではなく、AIに何を渡して何を残すか、という設計の話です。

手順1|「なぜやりたいのか」だけ、ざっくり決めておく

厳密なマーケティング設計まではしなくても、「なぜ自分がこのチャンネルをやりたいのか」だけは、ざっくり決めておきます。目的が完全に空っぽだと、数字が伸びない時期にやる気が続かず、そこで止まってしまうからです。私の場合は、「チャットメイトソクラテス」を知ってもらうため、というのを軸にしています。ソクラテスは、接客や問い合わせ対応をAIに任せるためのオーダーメイド型AIコンシェルジュです。

手順2|投稿ジャンルを2〜3個に絞る

次に、投稿するジャンルを2〜3個まで絞ります。AIに任せると、ネタは無限に出せます。ただ方向が散らばると、「この人はこういう動画を出す人だ」という記憶が視聴者側に残らず、登録には繋がりません。先にジャンルを狭めることが、AIに全開で走ってもらうためのガードレールになります。

手順3|動画作成AIの役割を、担当ごとに分ける

一つのAIに全部を任せるのではなく、担当ごとに分けたほうが精度が上がります。私が使っている分け方は、こんな構成です。

担当役割
企画動画のネタ出し
台本ショート台本と構成づくり
タイトル検索とクリック率(CTR)を意識した見出し案
分析数字を読んで、次にやる企画とタイトルの改善案を出す
統括(CMO)全体方針と、どのテストを次に走らせるかの判断

この中でも、特に効くのはタイトルです。中身がどれだけ良くても、タイトルで足を止めてもらえなければ、そもそも再生ボタンに指が届きません。動画が伸びるかどうかは、中身の前にタイトルで半分決まります。だからAIには、同じ動画に対して複数のタイトル案を出させ、伸びたパターンを次の動画に反映させる、というループを回してもらいます。

手順4|毎日投稿ではなく、毎日テストにする

ここは、続けるための一番のコツです。「毎日投稿しなきゃ」と身構えると、人間はまず続きません。焦点を投稿の本数から、テストが回っているかどうか、に置き換えます。投稿する・数字を見る・分析する、をワンセットで毎日回す。このループをAIが担当するなら、人間が気合いを入れなくても止まりません。

手順5|人間が見るのは、数字だけに絞る

人間が全部を見ようとすると、結局続きません。だから見るものを、数字だけに限定します。伸びた動画、伸びなかった動画、登録につながった動画。この3種類の数字だけをAIに渡して分析させます。感覚で判断するのを止めると、疲れている日でも運営が動きます。私は今、朝コーヒーを入れる間にYouTube Studioを1分だけ見て、あとはAIに任せています。

AI運営で100人の壁を越えられた理由

ここまでの仕組みを回した結果、越えられた理由は3つに絞れます。どれも「AIが特別に賢いから」ではなく、「人間の弱いところを、AIが埋めてくれたから」です。

  • 気分に左右されない:疲れている日でも、体調が悪い日でも、投稿は止まらない
  • ネタ切れしない:AIが毎日、次の企画を出し続ける
  • 改善が止まらない:投稿して終わりではなく、数字を見て次に反映する動きが毎日動く

YouTubeで伸びる動画は、アルゴリズムを攻略した動画ではなく、視聴者の反応にきちんと合わせて改善された動画です。AIがアルゴリズムを攻略したのではなく、AIが視聴者の反応を見ながら改善を止めなかった、というのが今回の順番でした。そしてその改善を、人間の気力とは切り離した場所で回し続けられたことが、最初の壁を抜けた最大の要因です。

次は1000人の壁。地道に続けられれば、必ず届く

もっとも難易度が高い100人の壁を、人間がほぼ働かずに越えられました。ここから先の1000人の壁は、100人よりむしろ難易度が下がるといわれます。地道に続けられさえすれば、確実に届く数字です。

YouTubeでもっとも難易度が高いのは、地道に続けること。みんなこれができないし、私もできません。制作コストが高すぎるからです。それでも、AIを使えば労力はほぼゼロで動き続けます。今もAIは分析と改善を毎日繰り返しているので、そのうち到達するはずです。

まとめ|人が頑張る時代から、仕組みで続ける時代へ

YouTubeで一番難しいのは、動画を作ることではなく、作り続けることです。私は過去に2回、その「続ける」ができずに止まりました。今回はそこをAIに預けたことで、23日で登録者105人まで到達しました。人間が頑張らなくても、仕組みが回れば続けられる。続けられさえすれば、改善もできる。この順番が実データで確認できたのが、今回いちばん大きな学びです。

この「動画作成AI」の考え方は、YouTubeだけのものではありません。同じ発想で、経理・接客・SNS・営業のどの業務も、AIに継続を渡して自分は方針だけを持つ状態に組み直せます。ただ、その設計を自分の事業に落とし込む段階になると、「何をAIに渡して、何を自分に残すか」の見取り図が要ります。

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